治療による影響や後遺症
子宮頸がんやその前がん病変の治療により、様々な後遺症を生じることがあり、仕事、恋愛、結婚、出産、育児、など女性の人生に大きな影響を与えます。
 
円錐切除術 前がん病変ごく初期のがん
前がん病変やごく初期のがんなど子宮を温存する手術
●妊娠・出産への影響
妊娠するまでの期間が長くなる可能性が高くなります。
また、早産、低出生体重の増加リスクと関連が見られます。
 
 
 
●再発の心配
 
40歳で円錐切除を受けた方の体験談

Q.子宮頸がんについてご存知でしたか。

普段から女性に接する仕事をしていたため、3年前に勉強のつもりで婦人科がんについてのセミナーに参加したことがありました。
 

Q.どのような感想をもちましたか。

「手術で子宮をなくして子供が産めなくなってしまう事以外は、普段の生活に戻れる」というイメージだったので、排便、排尿障害のことやリンパ浮腫等の後遺症などと一生付き合っていかなくてはいけないという事実を初めて知りました。
また、膣の一部も切除するため性交渉もスムーズにいかなくなるという話には衝撃を受けました。
 

Q.告知を受けたのはいつですか。

実はその婦人科がんのセミナーを受講した3日後に、がん検診をうけた病院から突然連絡を受けました。つい先日、他人事のように聞いてきた後遺症などの症状が自分の身におきるかもしれないと、目の前が真っ白になりました。
 

Q.そのときのことを覚えていますか。

その当時は、初めての結婚記念日を迎えて間もないころでした。孫を楽しみにしている主人のご両親はどう思うだろうか、性交渉の後遺症を抱える私を女性として主人は受け入れてくれるだろうか、などいろいろ考えました。実家の母からは、離婚して実家に戻り、地元の病院で治療するように言われました。
 

Q.手術など、その後のことについて
おしえてください。

0期の診断を受け、円錐切除術を受けたのちは経過観察となりました。
私の場合は切除部分が広範囲だったこともあり無事に出産するには子宮口を縛る手術や入院が必要なことは、産婦人科医師から説明を受けました。
また、術後は頸管粘液が弱まり、出血しやすく、いまでも性交痛が続いています。
 

Q.いまの気持ちを教えてください。

普段から若い世代の女性とお会いする機会が多いのですが、子宮頸がんの検診や予防の話をしても自分には関係ないと思っている方もいらっしゃいます。罹患率の高い20~30代の女性患者さんには独身の方も多く、様々な後遺症を抱えて結婚はもちろん恋愛すらできなくなってしまう人もいます。自分の体を守るということは、女性としての幸せの可能性を守ることだけでなく、自分の大切な家族、まわりの人の幸せを守ることだと感じています。そのためには予防と早期発見・早期治療はとても大切だと思います。
 
広汎子宮摘出手術 さらに進行したがん
さらに進行したがん子宮を摘出する
手術や放射線治療をする場合。
 
●妊孕性(にんようせい)の喪失
妊娠できなくなる
 
●夫婦生活の悩み
 
●排尿・排便障害や腸閉塞
尿が出にくくなる。尿がたまっていても尿意を感じない。尿が漏れる、便秘。お腹が張ったり、激しい腹痛や嘔吐など。
 
●卵巣欠落症候群
ほてり、肩こり、発刊、動悸、
イライラなど更年期障害のような症状
(特に若い年齢では症状が強くなる)。
 
●骨粗鬆症リスクの増加
 
●転移・再発の可能性
 
●リンパ浮腫
リンパの流れがとどこおり、下半身がむくむ。
 
 
 
 
「この他、直腸や膀胱の内容物が腟に漏れ出るなどの症状が出る「直腸腟ろう」や「膀胱腟ろう」などが生じる場合があります。
国立がん研究センターがん対策情報センター
患者必携 子宮・卵巣のがんの療養情報
日本婦人科浮腫学会編 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドラインの解説 第1版 金原出版
Spracklen CN. et al: BJOG.2013; 120(8): 960-965.
Krigiou M. et aj: Lancet 2006; 367: 489-98.より作成
※出産を望まない症例や高齢者にも、子宮摘出が行われる場合があります。
 
 
 
 
 
 
 
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