Q&A
子宮頸がんや子宮頸がん予防ワクチン、尖圭コンジローマなどについて、よくある疑問にお答えします。
 
 
子宮頸がん予防ワクチン定期接種について
Q1.子宮頸がん予防ワクチンが定期接種になると接種対象などは変わるのですか?

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A.予防接種法の改正を受け、子宮頸がん予防ワクチンは定期接種ワクチンとなりました。
対象者は下記の通りです。
対象年齢:小学6年生~高校1年生相当の女子
標準的な接種:中1の間に3回
今までの対象年齢に小学6年生が加わりました。
Q2.予防接種対象者への積極的な接種勧奨を一時的に差控えることになった背景は?

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A.2013年6月14日、厚生労働省から全国の自治体に対し、HPVワクチンの定期接種は継続するとしながらも同ワクチン接種の積極的な勧奨を差し控えるべきとの勧告が発出されました。
この勧告は、HPVワクチン接種後に、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとの平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会における結論に基づくものです。
Q3.初回接種後1年を超えての接種は法的に大丈夫でしょうか?

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A.予防接種法関連法令・通知には、特にHPVワクチンに関して1年を超えての接種を禁止するような記載はありません。
子宮頸がんについて
Q4.子宮頸がんと子宮がんはどう違うの?

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A.子宮にできるがんには、子宮の入り口部分(子宮頸部)にがんができる子宮頸がんと、子宮の奥の方(子宮体部)にできる子宮体がんの2種類があります。この2つのがんは、がんになりやすい患者さんのタイプも、がんの原因も違います。
子宮体がんは一般的には50歳以上の閉経後の女性に多く、ホルモンバランスの異常や肥満、未妊娠、糖尿病などが病気の発症と関係が深いと考えられています。
これに対して、子宮頸がんは20~30代の女性に増えており、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が大部分の頸がんの発症に関係しています。
ふつう子宮がんというと子宮頸がんをさすことが多いようです。
 
Q5.子宮頸がんの原因は何?

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A.子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で、このウイルスは主に性交渉によって感染します。HPV感染からがんに進行する要因には、喫煙などがあります。
 
Q6.子宮頸がんはどんな症状があるの?

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A.子宮頸がんは、初期はほとんど症状がありません。病気がある程度進行してから、
・性交渉のときに出血する
・茶色や褐色のいつもとは違うおりものが増える
・生理に関係のない出血がある
・下腹部や腰が痛む
などの症状が現れます。
そのため、少しでも早く子宮頸がんに気づくためには、症状がなくても定期的な子宮頸がん検診を受けることが大切になります。
 
Q7.子宮頸がんは、どのくらい重い病気ですか?

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A.日本では毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんにかかり、約3,000人1)が子宮頸がんで亡くなっています。
子宮頸がんが進行すると、子宮をすべて摘出するために妊娠ができなくなったり、最悪の場合は命を落としたりすることがあります。
初期の段階で発見された場合は、子宮を残した手術で治療できることもありますが、その場合でも、流産や早産などのリスクが高まるなど、子宮頸がんの治療によってさまざまな後遺症が生じることもあり、女性の人生に大きな影響を及ぼします。

1)厚生労働省 子宮頸がん予防ワクチンQ&Aより
 
HPV感染について
Q8.HPVは子宮にしか感染しないの?

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A.HPVには様々なタイプがあります。子宮頸がんの原因となるHPVは女性の外陰部、腟、子宮頸部、男性の亀頭、陰のう、尿道、肛門などにも感染します。また、口腔や、喉の奥の粘膜にも感染するといわれています。
 
Q9.HPVの「高リスク型」と「低リスク型」って何?

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A.HPVには100種類以上の「型」があります。そのうち感染が持続した場合にがんへと進行していく可能性があるウイルスを「高リスク型」、感染部にイボをつくるウイルスを「低リスク型」と分類しています。
「高リスク型」には15種類程度あり、その中でも子宮頸がんの原因として多い型はHPV16型、HPV18型です。
 
Q10.HPV感染をコンドームで防ぐことはできないの?

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A.HPVは会陰部や肛門などコンドームではカバーできない広い範囲に存在します。また、手や指を介して感染することもあるとされており、コンドームでの感染予防はあまり期待できません。
 
Q11.HPVは子宮頸がん以外の病気を起こすこともあるの?

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A.HPVには100種類以上の「型」があります。例えば、HPV6、11型は尖圭コンジローマという陰部にイボができる病気を発症します。さらに、この尖圭コンジローマを妊娠中に母親が発症していた場合、 ごくまれですが出産時に産まれてくる赤ちゃんにもHPV6、11型が産道で感染し、のどにイボができる「再発性呼吸器乳頭腫症」という病気になることがあります。 その他にも、外陰がん、腟がん、陰茎がん、肛門がん、中咽頭がんなどの原因になることがあります。
 
子宮頸がん検診について
Q12.子宮頸がん(HPV)ワクチンを接種したら、定期検診を受ける必要はなくなりますか?

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A.HPVワクチン接種によって予防できるのは、子宮頸がん全体の約65%です。残りの約35% は、HPVワクチンに含まれていない型への感染などによって発症します。そのため、HPVワクチン接種後も20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がんの検診を受けることが必要です。
 
Q13.検診の結果は「異常なし」でした。もう検診を受けなくて大丈夫ですか?

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A.今後も定期的な検診は必要です。次の定期検診について先生と相談しましょう。次回も同様の検査を行うことになります。
 
Q14.子宮頸がん検診は痛いですか?

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A.検診では、細胞を採取するのですが、やわらかいヘラや、ブラシなどで、子宮の入り口をそっとこすって、細胞を採取します。ほんの1、2分で終わり、痛みはほとんどありません。細胞は顕微鏡検査に提出され、判定が行われます。
 
Q15.子宮頸がん検診はいくらかかりますか?

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A.国や市区町村による、子宮頸がん検診無料クーポン券の配布や検診費用の助成制度があります。
お住まいの自治体にご確認ください。

【住民検診】
市区町村が、独自で実施している検診助成制度です。
保健所や市区町村が指定した医療機関で受診する必要がありますが、
1,000円~2,000円程度で受けることができます。

【子宮頸がん検診無料クーポン】
一定年齢に達した方を対象に、乳がん検診・子宮頸がん検診が 無料で受けられるクーポン券が配布されます。
子宮頸がん検診無料クーポンは、以下の年齢の方に送付されます。
※子宮頸がん検診無料クーポン券配布対象者
前年度に20・25・30・35・40歳になられた女性

上記の補助が受けられない地域では、全額自己負担となります。なお、出血などの症状がある場合や検診で異常がある場合は、産婦人科で精密検査を受ける必要があり、その場合は保健診療となります。医療機関にお問い合わせください。
 
Q16.検診の結果は「要精密検査」でした。どうしたらよいのでしょうか?

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A.精密検査とは、コルポスコープという拡大鏡を用いて子宮の入り口を細かく観察することです。疑わしい部分があれば組織をとって検査します。
 
Q17.定期的に子宮頸がん検診を受ければ、HPVワクチン接種は不要と聞きました

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A.残念ながら現在日本での子宮頸がん検診受診率は25%程度と諸外国と比較して低く、若い女性の検診率はさらに低いとされています。
また、検診でも100%発見することは難しく、最近では検診では見つかりにくい子宮頸部腺がんが増加傾向にあります。
検診はあくまでも子宮頸がんの早期発見を可能にするものであり、その後の治療介入が必要になる場合もあることから、HPVワクチン接種によって感染を予防することも重要な手段と考えられます。
 
子宮頸がん予防ワクチンの接種について
Q18.ワクチンが接種出来ない人は?

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A.以下の人はワクチンを接種できません。詳しくは医師にご相談ください。
・明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)。
・重い急性疾患にかかっている方。
・ワクチンの成分(詳しくは医師にお尋ねください)によって、過敏症(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応を含む)をおこしたことがある方。
・その他、かかりつけの医師に予防接種を受けないほうがよいと言われた方。

また妊娠の可能性のある方、妊娠されている方も医師にご相談ください。
 
Q19.ワクチンを接種すれば、絶対に子宮頸がんにはならないの?

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A.ワクチンを接種したからといって子宮頸がんの発症を100%予防できるわけではありません。
子宮頸がんの予防ワクチンは、子宮頸がんの原因となる高リスク型の約15種類のHPVのうち、もっとも原因となりやすいHPV 16型とHPV 18型に対する免疫をつくらせるものです。ですから、16型と18型に対しては予防できますが、子宮頸がんの予防ワクチンに含まれない型のHPVウイルスに感染し、それが原因となってがんが発症することもあります。
また、すでにHPV16型、18型に感染している場合は、ワクチンの効果はありません。すでに発症している前がん病変に対する治療効果もありません。
そのため、ワクチン接種後も子宮頸がんの定期検診を受けることは必要です。ワクチンの有効性が持続する期間はまだはっきりしていません。また、ワクチンの追加接種が長期間の感染予防に必要になるかどうかはっきりとした判断基準は設定されていません。
そこで、ワクチン接種とがん検診で殆どの子宮頸がんを予防できることが期待されます。
 
Q20.性交渉が頻繁な方が、子宮頸がんになりやすいの?

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A.子宮頸がんの原因となるHPVは、性交渉の経験のある人なら誰でも一生に一度は感染する可能性のあるごくありふれたウイルスです。HPVの感染自身は決して特別なものではありません。
また、HPVに感染してもその殆どが自然になおり、ごく一部の持続的に感染が続く女性が子宮頸がんを発症すると言われています。またHPV感染だけでは、すぐがんにならないことも知られています。
しかし、子宮頸がんは性交渉によるHPV感染が原因で起こるということから、「性交渉が頻繁な人がなりやすい」という誤った認識がされることがあります。
こういった誤解は患者さんを苦しめます。ひとりでも多くの女性が子宮頸がんについて正しく認識することが大切です。
 
Q21.すでに性交渉の経験があると、ワクチンを接種しても無駄なの?

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A.HPVにまだ感染していなければ、ワクチンに含まれる複数の型のHPVに対して予防効果が期待できます。また、ワクチンに含まれる一つの型のHPVに感染していても、感染していない別の型への感染予防が期待できます。HPVウイルスは殆どの⼥性で⾃然に排除され感染がなおりますが、ワクチンは再感染を予防します。ただし、既に起きている長期間持続している感染をなおすことはできません。
 
Q22.妊娠中でもワクチンを接種できるの?

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A.妊娠中のワクチン接種については安全性と有効性が確立していないため、避けてください。また、3回の接種途中で妊娠が分かった場合には、出産後まで接種を延期してください。
妊娠が分かった時点でまず担当の先生と相談し、今後の接種タイミングについて決めてください。
 
Q23.子宮頸がん予防ワクチンは複数回接種するのですか?

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A.子宮頸がん予防ワクチンは半年間に3回接種することにより十分な予防効果が得られるワクチンです。必ず3回接種してください。
接種は初回、1ヵ月後もしくは2ヵ月後(種類によって異なる)、6ヵ月後と3回接種します。 必ず同じ種類のワクチンを3回接種してください。
 
Q24.子宮頸がん予防ワクチンの接種で不妊になることはありますか?

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A.子宮頸がん予防ワクチンの接種によって不妊になったという報告はありません。
 
Q25.HPVワクチンは3回接種ですが、1回や2回だけの接種でも効果はありますか?

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A.1~2回の接種での予防効果およびその持続性については確認されていません。
HPVワクチンは3回の接種を完了することで、HPV感染を防ぐために必要な免疫が得られ、高い有効性とその持続性が示されています。
 
Q26.HPVワクチン接種の際には、どの様な点に気を付ければ良いですか?

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A.次のいずれかに該当する方へは、特に、健康状態や体質などを確認いただき、予防接種の必要性、リスク、有用性について十分にご説明いただき、よく理解いただいた上で接種を行ってください。
1.血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
2.心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
3.予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方 や全身の発疹などアレルギーを疑う症
状が出たことのある方
4.過去にけいれんの既往のある方
5.過去に免疫不全の診断がなされていたり、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
6.妊婦又は妊娠している可能性のある方

また、接種部位には主に、腕の肩に近い外側の部分(三角筋)が選ばれるので、接種当日はこの部分を露出しやすい服装を心がけてください。
過去にHPVワクチンの接種を受けたことがあり3回接種が完了されていない方が接種を再開する場合は、必ず同じワクチンを接種してください。

 
Q27.前回から2回目(3回目)接種の間隔が空いてしまいました。接種できますか?

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A.長期間接種間隔が空いた場合の予防効果を検討したデータはなく、各回の接種間隔がのびた場合どの程度まで許容できるといった具体的な期間はありませんが、最初からやり直す必要はありません。残りの回数を接種してください。
 
Q28.HPVワクチンは何故筋肉注射なのですか?

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A.HPVワクチンには免疫反応を高めるためにアジュバントという物質が含まれています。
アジュバントによる局所反応を軽くするため、また、免疫反応を最大限に発揮させるためにHPVワクチンは筋肉内注射が適しています。
海外では、多くの不活化ワクチンで筋肉内注射が行われています。
 
ワクチン接種後について
Q29.ワクチンの副反応※が心配です。※副作用のこと

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A.ワクチンを接種した後に、注射した部位がはれたり痛むことがあります。これは、体の中でウイルス感染を防ぐ仕組みが働いているために起こる症状で、通常は数日程度で治ります。
接種後にめまいやふらつき、失神などが起こることがあります。接種後はすぐに帰宅せず30分間は背もたれがある椅子など体重をあずけられるような場所に座り、なるべく立ち上がることを避けて安静にしていてください。接種後に診察室から移動する時には、看護師さんや保護者の方に付き添ってもらってください。

【ワクチン接種による主な副反応】
● 頻度10%以上
注射部位の痛み(85.2%)・赤み(32.0%)・腫れ(28.3%)
● 頻度1~10%未満
発熱・注射部位のかゆみ・出血・不快感、頭痛
● 頻度1%未満
注射部位のしこり、手足の痛み、筋肉が硬くなる、下痢、腹痛、白血球数増加
● 頻度不明
無力症、寒気、疲労、倦怠感、血腫、失神、浮動性めまい、関節痛、筋肉痛、おう吐、吐き気、リンパ節症、蜂巣炎

重い副反応として、まれに、アナフィラキシー反応などの過敏症反応、ギラン・バレー症候群、血小板減少症紫斑病、急性散在性脳脊髄炎などが現れることがあります。
 
Q30.子宮頸がん予防ワクチン接種後の注意点は何ですか?

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A.接種後にめまいやふらつき、失神などがおこることがあります。失神による転倒やケガを防ぐため、接種後に診療室から移動するときは、看護師さんや保護者の方に腕を持ってもらいながら付き添ってもらってください。
また、すぐに帰宅せず、30分間は背もたれがあるイスなど、体重をあずけられるような場所にすわり、なるべく立ち上がることをさけて、安静にしていてください。
 
Q31.子宮頸がん予防ワクチンは他のワクチンよりも痛いのですか?

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A.注射時の痛みの感じ方には個人差があり、注入速度、針の太さ、温度などのほか、接種時の環境や手技など多くの要因が影響します。場合によっては痛みが強く感じられる可能性もあるかも知れませんが、子宮頸がん予防ワクチンが他のワクチンよりも痛みが強いとする明確な根拠はありません。
 
Q32.注射で失神をすることがあるのはなぜ?

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A.注射の痛み、恐怖、興奮などによる刺激が脳神経のひとつである迷走(めいそう)神経を介して中枢(ちゅうすう)に伝わり、心拍数が低下したり、血管がひろがって血圧が低下したりすることがあります。これは、血管迷走神経反射とよばれており思春期層の女性に多いという報告があります。また、特に注射への恐怖心が強い人には注意が必要です。
接種後にめまいやふらつき、失神などが起こることがあります。接種後はすぐに帰宅せず30分間は背もたれがある椅子など体重をあずけられるような場所に座り、なるべく立ち上がることを避けて安静にしていてください。接種後に診察室から移動する時には、看護師さんや保護者の方に付き添ってもらってください。
 
Q33.子宮頸がん予防ワクチン接種後、痛みが持続するなどの症状が出た場合どうしたらよいでしょうか?

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A.ワクチン接種後、痛みやしびれなどの症状が持続(目安として2-4週間以内)する場合は痛みセンター連絡協議会の所属医療機関の受診をお薦めします。
詳しくは、NPO法人いたみ医学研究情報センターのホームページをご参照ください。
・治療機関の情報はこちら
・子宮頸がんワクチンと痛みの因果関係についてQAはこちら
 
Q34.HPVワクチン接種後副反応が認められた場合、次回以降の接種はどうすべきですか?

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A.前回の接種後に重篤なアレルギー反応(例:アナフィラキシー)を示した場合は次回以降の接種を受けることはできません。
予防接種後に通常の免疫反応として起こりうる、局所の副反応(接種部位の赤み、痛み、腫れ)や発熱が見られた場合は、次回以降の接種を見合わせる必要はありません。
接種医と接種希望者で副反応のリスクと、疾患が予防できるメリットについてよく話し合っていただき、ご判断いただくことになります。
 
Q35.HPVワクチンの接種後、どのくらいの期間、どの様な事に気をつけたら良いですか?

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A.1.接種後は強く揉まず、おさえる程度にとどめてください。
2.接種後も注射による恐怖や痛みが原因で、気を失うことがあります。
気を失って転倒してしまうことを避けるため接種後すぐに帰宅せず、30分程度は接種した医療機関で座って安静にしてください。
3.HPVワクチンを接種した後に注射した部位が腫れたり、痛むことがありますが、これは体内に備わっている抵抗力が注射した成分を異物として認識するために起こります。
通常は数日間で治まります。
4.接種後は接種部位を清潔に保ってください。
5.接種後24時間は、過度な運動は控えてください。
6.接種した日の入浴は問題ありません。
7.接種後1週間は症状に注意し、気になる症状があるときは医師に相談するようにしてください。
8. HPVワクチンを接種した後も、ワクチンでは予防できない型のHPVによる病変を早期発見し、早期治療するために子宮頸がん検診の受診が必要です。
20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることも大切です。

また、ワクチン接種後、痛みやしびれなどの症状が持続(目安として2-4週間程度 )する場合は痛みセンター連絡協議会の所属医療機関の受診をお薦めします。
詳しくは、NPO法人いたみ医学研究情報センターのホームページをご参照ください。
NPO法人いたみ医学研究情報センター:http://www.pain-medres.info/index.html
 
尖圭コンジローマについて
Q36.あまり聞いたことがないけど、患者さんは多いの?

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A.日本では、1年間に約39,000人(3万9千人)が発症していると考えられています。発症年齢は20~30代が最も多いと報告されています。

高橋聡 日本臨床 2009; 67(1): 153-156

 
Q37.尖圭コンジローマになるとどんな症状があらわれるの?

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A.直径1~3ミリ前後のイボが性器や肛門のまわりにできます。痛みやかゆみなどの症状はほとんどありません。
徐々に大きくなり、大きくなるとカリフラワーやニワトリのトサカのような状態になることもあります。
 
Q38.尖圭コンジローマは治療すれば、すぐに治るの?

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A.尖圭コンジローマの治療は、くすりによる治療と、手術やレーザーによってイボを取り除く外科的な治療があり、患者さんの状態に応じて治療方針が決められます。コンジローマの大きさや場所によって違いますが、治療には数ヶ月以上かかることもあります。尖圭コンジローマは再発しやすい病気なので、治療後も少なくとも3ヵ月は通院して、再発していないかどうかを確認する必要があります。
 
Q39.尖圭コンジローマになると、妊娠や出産に影響はあるの?

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A.妊娠している女性が尖圭コンジローマを発症すると、出産するときに産道で赤ちゃんが尖圭コンジローマのウイルス(ほとんどがHPV6型、11型)に感染してしまう可能性があります。
このため、腟内にコンジローマが多発している場合や非常に大きなコンジローマでは帝王切開が必要になることがあります。生まれてきた赤ちゃんがHPVに感染した場合、ごくまれですがのどにイボができる「再発性呼吸器乳頭腫症」という病気になることがあるからです。 再発性呼吸器乳頭腫症を発症した赤ちゃんは、一生を通して声がかれたりイボが大きくなることで呼吸困難になり、命にかかわることもあります。イボを取り除くため、手術を繰り返すことも稀ではありません。(子宮頸がん予防ワクチンには再発性呼吸器乳頭腫症に対する予防効果は認められておりません。)
 
Q40.尖圭コンジローマと子宮頸がんで原因になるHPVの種類が違うの?

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A.子宮頸がんの発症に関係するHPVはがんを引き起こす高リスク型(HPV16型、18型)であるのに対し、尖圭コンジローマに関係するHPVは良性のイボを発症する低リスク型(HPV6型、11型など)に分類されており、種類が異なります。
[主に関係するHPV型]
・尖圭コンジローマ  HPV 6型 11型
・子宮頸がん、腟がん、外陰がん  HPV 16型 18型 など
 
Q41.私が尖圭コンジローマになった場合、彼も感染している可能性はあるの?

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A.あなたが尖圭コンジローマになった場合、パートナーもHPVに感染している可能性があります。
現在、パートナーに症状が出ていなくても、ウイルスには潜伏期間があるため、ウイルスが感染している可能性はあります。
勇気を出してパートナーに伝え、ふたりの病気として治療していきましょう。
 
HPVワクチンの副反応について
Q42.副反応とはなんですか?

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予防接種の後に、熱が出たり、腫れたり、しこりがでたりすることがありますが、そのほとんどが2~3日で自然に消えてしまいます。このようなワクチン接種との因果関係が否定できない変化を「副反応」と言います。副反応のほとんどがいわば生体の反応である一時的な症状です。

【参考】有害事象とは?
ワクチン接種後に生じるあらゆる好ましくない事象を、総して「有害事象」と言います。これらにはワクチン接種との因果関係を問わないものも含まれています。

Q43.広範な疼痛と運動障害の発生頻度を教えてください。

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A.HPVワクチン接種後の広範な疼痛または運動障害(報道されている痙攣・麻痺等)の報告頻度は1.5件/10万接種です。

厚労省健康局結核感染症課予防接種室
12月25日副反応検討部会審議結果概要

 
Q44.「ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛」の発症メカニズムは?

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A.注射の痛みや、局所の腫れをきっかけとして、心と体が反応し、痛みが修飾され発現していると考えられます。

【参考】
「心身の反応」について
痛みや緊張、恐怖、不安などが身体の不調として表出されるものです。

Q45.副反応が認められた場合、何科に行けばよいですか?

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A.症例によって、症状、発生原因、発生環境等は様々ですので、一概に対応を述べる事は出来ません。
なお、接種後2-4週間疼痛が持続する場合は痛みセンター連絡協議会の所属医療機関の受診をお薦めします。 詳しくは、NPO法人いたみ医学研究情報センターのホームページをご参照ください。
NPO法人いたみ医学研究情報センター:http://www.pain-medres.info/index.html
Q46.副反応の発現は日本だけ多く見られているのですか?

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A.副反応の報告制度は国によって異なり、また日本における副反応報告制度は自発報告のため単純に比較はできませんが、いずれも背景発生率と比較して、ワクチン接種によって増加していることは認められません。なお、臨床試験の結果では、日本人において特異的に頻度の高い副反応は認められていません。
HPVワクチンの効果について
Q47.子宮頸がん罹患率と死亡率が低いのにHPVワクチンを接種する必要はありますか?

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A.日本では、毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんと診断され、約3,000人の女性が子宮頸がんにより命を落としています。
また、子宮頸がんは女性特有のがんでは現在20~30代で第1位で、日本では若い女性に急増しています。
法に基づくワクチンの接種は強制ではありませんが、一人一人が接種することで、社会全体を守るという側面があるため、対象者はワクチンを接種するよう努めなければならないとされています。
接種医と接種希望者で副反応のリスクと、疾患が予防できるメリットについてよく話し合っていただき、ご判断いただくことになります。
 
Q48.HPVワクチンでは子宮頸がんの50-60%しか予防できないと聞きました。

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A.日本における子宮頸がんから検出されるHPVは海外同様16型と18型が最も多く、他の型との混合感染をふくめると70%近いとする報告があります。
特に20代の子宮頸がんの約90%、および30代の子宮頸がんの約80%がHPV 16型または18型が原因とされており、このような年代で発症する子宮頸がんを予防するためにワクチンの効果が期待されています。
 
Q49.HPVワクチンはがんを予防する効果が証明されていないと聞きました。

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A.子宮頸がんは、持続的にヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した末にがんになる過程の異常(異形成または前がん病変)を経て発症することが明らかになっています。
HPVワクチンは、持続的なHPVの感染や異形成を予防する効果は確認されており、その結果、引き続いて起こる子宮頸がんを予防することが期待できます。
 
HPVワクチンの安全性全般について
 
Q50.HPVワクチンに含まれるアジュバントは安全なのですか?

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A.アジュバントはワクチンの免疫反応を増強するために多くの不活化ワクチンに含まれている物質です。HPVワクチンに含まれるアジュバントは、世界でも80年以上の使用実績があり、健康被害を認める根拠はないとする声明が世界保健機関(WHO)より発表されています。

【参考】アルミニウムを使ったアジュバントを使用しているワクチン:百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン、ジフテリア破傷風混合トキソイド、小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド
 
Q51. HPVワクチン接種後、もし病気になった場合はどうしたらよいですか。
またその病気がワクチンの副反応かもしれないと思った時はどうしたら良いですか?

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A.症例によって、症状、発生原因、発生環境等は様々ですので、一概に対応を述べる事は出来ません。
なお、ワクチン接種後、痛みやしびれなどの症状が持続(目安として2-4週間程度)する場合は痛みセンター連絡協議会の所属医療機関の受診をお薦めします。 詳しくは、NPO法人いたみ医学研究情報センターのホームページをご参照ください。
NPO法人いたみ医学研究情報センター:http://www.pain-medres.info/index.html
 
Q52.既にHPVに感染している人や、前がん病変のある人にHPVワクチンを接種すると、がんになる危険性が上昇するのでしょうか?

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A.ワクチンには既に感染しているHPVを排除したり、前がん病変を治療する効果はありませんが、症状を悪化させたり、がん化を促進させることもありません。
既に感染している人に対するワクチン接種の影響を検討した報告では、HPVの感染状態に悪影響を及ぼさないことが示されています。
 
Q53.HPVワクチン接種が生理の周期に影響する事はありますか?

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A.HPVワクチン接種によって生理不順のリスクが高まるといった報告はありません。
 
Q54.HPVワクチンは「劇薬」指定ですが、危険なワクチンなのでしょうか?

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A.薬事法第44条が定めている定義に基づいて記載しており、「劇薬」の記載がされている薬剤が安全性に問題があるわけではありません。
なお、ほぼすべてのワクチンは「劇薬」指定となっています。
 
その他制度について
Q55.副反応が出た際の補償に関して教えてください。

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A.定期予防接種による健康被害は予防接種法に基づく「予防接種健康被害救済制度」が適用される場合があります。
定期の予防接種の実施主体は市町村になりますので、詳細につきましては被接種者の市町村の担当部署に直接お問い合わせください。
予防接種健康被害救済制度
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/

また任意の接種の場合、通常の医薬品の副作用における健康被害として独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく「医薬品副作用被害救済制度」の適用となる場合があります。
詳細は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ直接お問い合わせください。
医薬品副作用被害救済制度
http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai/help.html
 
Q56.接種時期がずれて接種をして副反応が出た場合、何処まで補償されるのでしょうか?

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A.健康被害救済は、個々の事例毎に専門の審査会にて検討され適用の可否が判断されます。従いまして、一律にはお答えできません。

定期予防接種による健康被害は、予防接種法に基づく「予防接種健康被害救済制度」が適用される場合があります。
定期の予防接種の実施主体は市町村になりますので、詳細につきましては被接種者の市町村の担当部署に直接お問い合わせください。
予防接種健康被害救済制度
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/

また任意の接種の場合、通常の医薬品の副作用における健康被害として独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく「医薬品副作用被害救済制度」の適用となる場合があります。
詳細は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ直接お問い合わせください。
医薬品副作用被害救済制度
http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai/help.html
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「子宮頸がん」の話ダウンロード
 
 
 
 
 
 
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